整数の問題(連立方程式)
問題文の中に、求める数が2つある場合は、それぞれを\(~x~\)、\(~y~\)で表します。ただし、問題によっては、求める数に関連のある数を\(~x~\)、\(~y~\)としたほうが解きやすい場合もあります。
問題文から等しい関係にあるものを見つけ出し、2つの方程式をつくります。
例題1 2けたの整数があります。一の位の数と十の位の数の和は\(~12~\)で、一の位の数と十の位の数を入れかえた整数は、もとの整数の\(~2~\)倍より\(~12~\)小さくなります。 もとの整数を求めなさい。 |
考え方
2けたの整数は、\(10x+y~\)と表すことができます。
解答
もとの整数を\(~10x+y~\)とする。
\(x+y=12\) ・・・①
数字を入れかえた整数は、\(10y+x~\)となる。
\(10y+x=2(10x+y)-12\)
\(10y+x=20x+2y-12\)
\(19x-8y=12\) ・・・②
①より、\(y=12-x\)
これを、②に代入する。
\(19x-8(12-x)=12\)
\(19x+8x=12+96\)
\(27x=108\)
\(x=4\)
\(y=12-4=8\)
[答]\(48\)
例題2 異なる2つの正の整数があります。大きい数から小さい数を引くと\(~490~\)になり、大きい数を小さい数で割ると商が\(~6~\)、余りが\(~30~\)になります。 2つの数を求めなさい。 |
考え方
2とおりの計算について、方程式をつくります。
解答
大きい数を\(~x~\)、小さい数を\(~y~\)とする。
\(x-y=490\) ・・・①
\(x=6y+30\) ・・・②
②を①に代入する。
\((6y+30)-y=490\)
\(5y=460\)
\(y=92\)
\(x=490+92=582\)
[答]\(582~\)と\(~92\)