1次関数
【1次関数】
\(y~\)が\(~x~\)の関数で、\(y~\)が\(~x~\)の1次式、\(y=ax+b\)(\(~a~\)、\(b~\)は定数、\(a≠0~\))の形で表せるとき、\(y~\)は\(~x~\)の「1次関数」であるといいます。
\(b=0~\)のときは\(~y=ax~\)になりますが、これも1次関数です。
1次関数の例
\(y=3x+5\)
この1次関数では、\(x~\)と\(~y~\)の関係は表のようになります。
この表から、\(x~\)が\(~1~\)増加するごとに、\(y~\)は\(~3~\)ずつ増加していることが分かります。
また、例えば\(~x~\)が\(~0~\)から\(~4~\)まで増加したとき、\(y~\)は\(~5~\)から\(~17~\)まで増加しています。
\(x~\)の増加量は\(~4~\)、\(~y~\)の増加量は\(~12~\)なので、\(x~\)の増加量に対する\(~y~\)の増加量の割合は、\(\displaystyle\frac{12}{4}=3~\)です。
この割合を1次関数の「変化の割合」といいます。この変化の割合が1次関数の式の定数\(~a~\)です。
1次関数 \(y=ax+b\)(\(~a~\)、\(b~\)は定数、\(a≠0~\)) \(変化の割合=\displaystyle\frac{yの増加量~~~~~}{xの増加量~~~~~}=a(一定)\) |
例題 次の条件を満たす1次関数を求めなさい。 (1)変化の割合が\(~\displaystyle\frac{3}{2}~\)で、\(x=4~\)のとき\(~y=1~\)である1次関数 (2)\(x=3~\)のとき\(~y=-2~\)で、\(x~\)が\(~4~\)増加すると\(~y~\)が\(~8~\)減少する1次関数 (3)\(x=4~\)のとき\(~y=11~\)、\(x=-3~\)のとき\(~y=-17~\)である1次関数 |
考え方
求める式を\(~y=ax+b~\)とおき、条件から\(~a~\)、\(b~\)を求めます。
解法
(1)
変化の割合が\(~\displaystyle\frac{3}{2}~\)なので、\(y=\displaystyle\frac{3}{2}x+b~\)とおける。
この式に、\(x=4~\)、\(~y=1~\)を代入すると、
\(1=6+b\) よって、\(b=-5\)
[答]\(y=\displaystyle\frac{3}{2}x-5~\)
(2)
変化の割合は\(~\displaystyle\frac{-8}{4}=-2\)
よって、\(y=-2x+b~\)とおける。
この式に、\(x=3~\)、\(~y=-2~\)を代入すると、
\(-2=-6+b\) よって、\(b=4\)
[答]\(y=-2x+4\)
(3)
\(y=ax+b~\)に\(~x=4~\)、\(y=11~\)を代入する。
\(11=4a+b\) ①
\(y=ax+b~\)に\(~x=-3~\)、\(y=-17~\)を代入する。
\(-17=-3a+b\) ②
①、②を連立方程式として\(~a~\)、\(b~\)を求める。
①-②
\(28=7a\) よって、\(a=4\)
これを①に代入して
\(11=16+b\) よって、\(b=-5\)
[答]\(y=4x-5\)